今日は小6次女の卒業式だった。
私はいま出身地に住んでおり、子どもたちが通った小学校は母校である。
長女の入学式のとき、自分の卒業式以来21年ぶりに足を踏み入れた母校に懐かしさがこみあげた。
涙ぐみながらいきなり校歌を歌った私に、周りの保護者はびっくりしたかもしれない。
小1の子どもたちには私が家で校歌を教えた。これはなかなかできない貴重な経験だと思う。
それから8年間、面談や運動会などたびたび小学校に行く機会があり、そのたびに当時を思い出しながら楽しく校舎を見てまわった。
そんな母校に入れるのも、次女の卒業式である今日が最終日。
これで母校の校歌を歌うのも最後か…と思うと、ぐっときた。
たまたまうちの子2人ともが、苗字の都合で大役を任され体育館中の注目を浴びることになってしまった。
卒業生は毎年150人くらいいるのに、そんな偶然があるのだろうか。めちゃくちゃかわいそうである。
私の旧姓は五十音まんなかくらいなので、はしっこの人がそんな大変なことをやっているのを知らずにのうのうと生きてきてしまった。
本人は本当に嫌がっていたが、なんだかんだきちんとこなしていたので偉かった。
退場する卒業生を拍手で見送りながら、子ども2人とも無事に小学校を卒業させることができて、少し肩の荷が下りたような気がした。
私の母は、私の妹の小学校卒業を見届けることができなかったから。その責務を、自分は果たせてよかった。
ふと来賓席を見ると、私の親友のお父さんが座っていた。やはり地元はおもしろい。
子どもを育てていて、人生2週目だなぁとよく考える。
普通に生きてて、母校にもう一回通えることなんてないよ。
普通に生きてたら、七夕もひなまつりも、時の記念日も花祭りも、絶対スルーしてる。
親になることでしかできない人間としての成長もひしひしと感じるし、日々子どもに育ててもらっている。
もちろんお金はかかるし大変なこともいっぱいあるけど、人生をもう一回楽しませてもらえて本当にありがたいよ。ありがとう。もし3周目いけたら奇跡だね。
そんなことを思った最後の卒業式だった。
まあ、中学も母校なんだけどね!(笑)